ふかかち

ものを買う時、それそのものが欲しいから買うんですけども


けっこう、それを買ったときの光景とか、あったこととか


買ったものそのものにまつわるものも覚えてたりってしますよね


つまり、「この本買いに行ったわけじゃなかったんだけど思わずこのタイポグラフィにやられたよなあ」とか「このお弁当買ったときの店員さんがものすごくいい人でまた会いたいなあ」とか


そういう商品そのもの以外の価値、つまり付加価値ですけど


意外とものを買うときっていうのはその付加価値の方に期待してものを買うのかもしれませんね


そんなわけで最近ずっとあるカメラが欲しくてことあるごとに電気屋さんに行ってるんですけど


毎回店員さんと話してるんですよね もうこの質問あらゆる店舗でしてるから実は質問するまでもないんだけどってことを


ネットで注文しちゃった方が安いし簡単っちゃ簡単なんですけど


なんでネットで買いたくないかなー って考えたら
やっぱりこの付加価値に期待してる部分が多い気がしたんですね


だからやっぱり相当切羽詰まってない限りものを買うときは直接誰かから買いたいと思いました


ものを買う話じゃないですけど、今日面接を受けてきて


結果はまだどうなるか分からないし、まあ落ちるかもしれないけど


一緒に面接を受けた人がとても面白い人で


お互い「またどこかでお会いできたらいいですね、そのときはよろしく」と言ってさよならしました


面接は入社の試験の一種でしかありませんけど、その緊張の席で会う人はなにか意気投合がしやすく、そのため何かちょっとキッカケがあると話がパッと盛り上がるんですね


それにしても今日ほどしっくりきた人はいなかったですけど、


こういう新しい、でもその場限りの、でもその場限りだからこそなにか素敵なそういう人と人との出会いが
「面接」という一見恐ろしいイベントの意外に嬉しい付加価値なんじゃないでしょうかね