石の上にも

たとえ疲れていて家が少し遠く感じても

自分の家で寝るのが一番体も心も休まるものだ



20分も電車に乗れば実家へ着いてしまうところへいて、

1時間半かけてこの家に帰ってきた



一年経って、やっとここが自分の家になったのだな、と思う



大学4年のときからぼちぼち続けているアルバイトも

ボランティアで参加していた映画祭も

3年目になってようやく慣れてきた



1年目にはただただ身の置き所もなかった場所が

2年目で少しずつ間合いを取れるようになって

3年目でようやく気を許せる場所となっていく



石の上にも三年というけれど、あれは本当のことだなと最近身に沁みて思う



周りの人には「東京もあと1年くらいで充分かな」と、よく冗談で話すけれど

きっと3年いてようやく東京にも慣れるのかもしれないと思うので

もう2年はいようと思っている



今年24歳になって、干支が二周りした

社会に出てみてようやく自分のことがうっすら分かり始めている



でも、自分と気のおけない仲になって付き合っていくにはあと一回りかかりそうだ