雪の庭

今朝、あれだけ舞っていた雪はどこへ行ってしまったのだろう。

縦横無尽に飛び交って、黒いアスファルトをあっという間に白く染めた雪は、

昼過ぎには冷たい雨と共に消えてしまった。

夜には雨も止み帰宅の途につきながら、あっという間の雪だった、と思う。

明日で一月が終わる。一月も、あっという間だった。



あとひと月ちょっともすれば、今の班の仕事が終わる。

毎日、「早くこの仕事が終わってほしい」と思っている身からすれば、

ひと月ちょっとも随分と先のことに感じるが、

しかし、そんなことを思いながらする仕事というのは、やっぱり気分が良くない。

今回の仕事では、これまでの自分の流儀がことごとく通用しなかった。

人との折り合いも上手く付けられず、笑顔でいることのできる日がほとんど無かった。

黒々とした気持ちが、自分の中に戻ってきているのを感じて、

この気持ちにはもう会いたくなかったのに、と目を反らしたくなった。

冬という季節も影響しているのか、心も体も重く感じ、

さっぱりした気持ちで日々を過ごすことがなかなかできない。

周りの人にも、ずいぶん迷惑をかけてしまった。



仕舞いには、自分が何に頭を抱えているのか分からなくなり、

あれやこれや分かっていたはずのことが、分からないようになってしまった。

そうして、ぐるりとまわってきたところで分かったのは、

仕事はやっぱり笑顔でするものだ、ということだった。



自分の持っているもの、やりたいこと、ちょっと頑張ればできること、

そして周りの人から求められていること。

それらを少しずつ合わせて、気持ちよくできる範囲のこと。

仕事は楽しいと思うべき、と言ったのも、

今の仕事にしがみつきたいと言ったのも、自分だったと思い出す。



人には人の、自分には自分の天分がある。



その仕事がものになるかどうか、分からない。まだ上手く人にも説明できない。

でも、毎日が楽しくて仕方なかったあのポジションに、もう一度戻ってみよう。

それが自分にとっての唯一無二になるかどうか、決めるのはまだ早い。

雪掻きをしながら、去年の雪を思い返す。まったく違う気持ちで、同じ雪掻きをしながら。

けれども、過去を懐かしがっているだけは能がない。

最良のものは、常に未来にある。



いまの仕事もようやく、慣れてきた。どの時間も無駄ではない。

まだ、抜けきったわけではないけれど、

昼の雨で溶けた今日の雪もろとも、黒い気持ちも、あの庭に置いてきた。

いつかの気持ちに返るために、いま頑張ろう。